体を前に進ませる“接地ポイント”は、ハードルジャンプで見つかる。その3つのポイントとは?

ハードルジャンプで“正しい接地ポイント”を探そう
速く走るためには、正しいポイントに接地出来るかが大きな要因となります。
地面から大きなエネルギーをもらうことができ、ストライドやピッチ向上に繋げることができますね。
この正しいポイントとは、一般的に重心の真下という捉え方をします。
「重心の真下って?」と疑問に思われる方も多いでしょう。骨格や体重など人は個性があります。一概に、真下の位置が万人で同じとは限りません。
あなたの接地ポイントを探し、そこを踏めるようになることが、スプリントスキルトレーニングです。
高速で走りながら、そのポイントを探すのは至難の業です。よって、この記事では、ハードルジャンプを用いて、接地のポイントを探していきましょう。
こんなあなたにおすすめ
かかとから地面についてベタベタ走りになる
✅接地の時間が長い気がする
✅1歩で前にもっと進みたい
球技をしていて走力を上げたい
腕ふりが変と言われる
ハードルジャンプの3つのメリット
正しいポイントに入らないと弾まない
ハードルは、高さがあります。これを連続でジャンプしていくにあたり、接地が前過ぎたり後ろすぎたりすると、上手く跳ぶことは出来ないでしょう。空中でバランスを失ったり、ハードルに突っ込んでしまたりと、エラーがでます。上手く、連続ジャンプをするためには、自然と接地のポイントを探ることになります。

衝撃をキャッチする練習になる
高い位置から落ちてくる、自分の体重と重力を一瞬で受け止めて、次のバウンドに変換しなくてはいけません。この衝撃は、走る動作の比ではありませんね。正しい接地ポイントを見つけることも重要ですが、筋力強化も大きなポイントとなります。特に、体幹(腹圧・脊柱起立筋)や臀部の筋肉を意識して使えるかが大切です。

上半身と下半身の連動
連続ジャンプをしていくためには、体の中心部で衝撃をキャッチするだけでなく、上半身の使い方もポイントになります。腕ふりは、地面に圧をかけるアシストをしてくれます。このタイミングを上手く取れる様になると、走りでの腕の役割・使い方が理解できるでしょう。
ハードルジャンプの3つのポイント
準備:ハードルを5~10台並べます。高さや、ハードル間の長さは個々のレベルに合わせましょう。
まずは、一番低い高さ&ハードル間は6足長で始めてみましょう。いきなり高く&遠くはレベルが高い選手でないと厳しいです。上手くできたら、徐々に伸ばしていきます。
上半身の姿勢
ジャンプの最中に前のめりになったり、猫背になったりすると上手く地面からの反発をもらうことはできません。
ジャンプを始める前に、姿勢を作ってから挑戦しましょう。
具体的には、頭の先から足先まで一直線を意識します。この時、お腹には力が入る状態を意識してください。接地時も空中も上半身の軸はキープです。
ジャンプよりバウンド
自分から高くジャンプするには、少ししゃがんだ状態から上に跳び上がろうとするでしょう。この動きも股関節を上手く使う上では重要ですが、ここでの狙いと外れます。
意識として、自分がスーパーボールになったつもりで行いましょう。高いところから落としたスーパーボールは、地面に着くとすぐにバウンドして元の高さまで戻ってきますね。
スーパーボールになるためには、前述した接地のポイントや、筋力、タイミングとさまざまなスキルが必要です。試行錯誤してトライしてみましょう。
空中での足は前に折りたたむ
女子選手や高さが怖い選手で、足を横方向に曲げてなんとかハードルを越えていこうという動作が見られます。これでは、1台は越えられても、その次からはまた自分からジャンプする必要がでてきますね。
動画や写真にある様に、地面に接地したら両ひざを前方向に持ってきます。腕ふりのタイミングとマッチすれば、前に進みながらジャンプが出来る様になります。
上手く出来たらレベルアップ!
低い&狭いインターバルで上手く出来たら、ハードルを高くしてみたり、ハードル間を長くしてみたりしましょう。動きが崩れるようならば、元に戻します。
また、上級者向けとして、片足ホッピングで越えていくトレーニングもあります。より走動作に近いイメージですね。
ハードルジャンプのトレーニング後は、走りのトレーニングを入れて、接地の感覚を試してみましょう。繰り返すことで、前へグンと進むポイントを走りの中でも見つけることができます。

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