前に進む短距離走に、横への移動がもたらす3つのメリット

横方向への腿上げドリル
スプリント力UPの王道ドリルは、腿上げですね。リズムや使う道具などで、何種類もあります。
オーソドックスな前方向への移動では無く、横方向へ移動することで得られるメリットを考えてみましょう。
こんな方におすすめ
✓股関節の動きが硬い
✓がに股になる
✓接地の際に潰れる感じがする
ラテラルニーアップの方法

マークを等間隔(2足長)で5~10個並べます。ミニハードルでもOKです。この間を2歩刻みで横向きに腿上げをして、進んでいきましょう。
上の動画の様に真横を向くパターンと、やや斜め前を向くパターンがあります。足さばきのスピードを出したい場合(アジリティ、敏捷性UPを狙う)は、やや斜め前を向くと良いでしょう。

ラテラルニーアップ3つのメリット
①股関節をさまざまな方向へ動かす
前方向への腿上げや走練習だと、股関節は屈曲・伸展を繰り返します。このスピードを上げることが重要です。ただ、股関節は、外転・内転・外旋・内旋と、複雑に動かすことのできる関節です。
この動きをしっかりと出すことで、股関節のスムーズな動きを引き出すことができます。
横向きの腿上げは、どの動きも必要です。
まずは、ゆっくりとやってみましょう。単にまっすぐ曲げ伸ばしするだけではない、股関節の動きを理解できると思います。
②内転筋群のトレーニング
通常のスプリントドリルでは不足しがちな、内転筋群のトレーニングをすることができます。内腿の筋肉ですね。スプリントで、前方向へ膝をリードする際、やや内転することで、力のベクトルを前に持っていくことができます。つまり、内転筋群の強化は、スプリント力強化に、重要な要素になります。
マークの数を多くしたり、サーキットトレーニング形式にすることで、負荷を高めることができます。
③軸が作りやすい
前への腿上げよりも、横方向への移動は、接地の際に頭から足先まで、1本の軸を作りやすいというメリットがあります。この軸は、スムーズな足さばきやストライドを出すのに必須です。ただ、熟練のスプリンターでも、乗り込みの意識やスキルは引き出すのが難しいです。その際、この横向きの腿上げで、軸の感覚を確認することができます。マークを置くことで、接地する位置が分かりやすいのもその要因です。
まずは、ゆっくり歩くような動きから初めて、軸の感覚を確かめてみましょう。
YouTubeでもドリル解説をしていますので、要チェックです↓

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