日本のトップ選手に学ぶ、速く走るための足の動かし方

体の前方で脚が入れ替わる(シザース)する意識
「脚の前さばき」とは、胴体の真下ではなく、前で左右の足がシザースする動作です。トップ選手を見ると、この動きがとても上手くできています。
多田選手の走りは分かりやすいですね。
多田選手は、スタートダッシュから起き上がるところに特徴があります。頭を倒した低い姿勢から、体が起き上がる30m付近で、ぐんぐんと膝が前に出てきます。中間疾走は、体の前方で脚が入れ替わる動きに変化していきます。
まるで飛んでいるかの様な軽やかなタッチですね。
このイメージを持つことが短距離走を速くするためにとても重要です。
脚の前さばきの3つのメリット
足が流れない

短距離選手なら指導者の方に「足が流れてるぞ」と言われたこともあるかと思います。良くあるエラー動作のひとつですね。軸足と遊脚(浮いている脚)が上手くシザース出来ない状態です。
これでは、上手くスピードに乗ることはできません。「脚の前さばき」を意識できれば、改善できます。
後半まで失速しない

中間疾走を上手く走ることができます。中間疾走は、加速したスピードを落とさず維持できるかの高度なスキルが必要となります。その1つが「脚の前さばき」です。
素早いリズム短い接地時間が実現できます。
加速がスムーズに

お尻の筋肉を大きく使う事ができるため、スタートダッシュから加速局面がスムーズになります。多田選手の最大の長所である加速は、ここに秘密がありますね。私自身も目標とする理想の動かし方です。
脚の前さばきの練習方法
腿上げなどのスプリントドリルで、意識することで、自然と動きが変化します。分かりやすい練習方法として、ミニハードルを使ったドリルを紹介します。

ミニハードルを等間隔に5台並べます。20足長くらいでOKです。
スタートは少し後ろから加速をします。ミニハードル間は3歩で走ります。ミニハードルを越えた接地時に、しっかりと乗り込みを意識しましょう。
等間隔に並べたミニハードル間を走っていくので、だんだんとピッチが上がっていきます。
後半になるにつれて、自然と加速し、脚の前さばきをイメージできるでしょう。
ミニハードルでなくても、マーカーコーンやスティックラダーでもOKです。

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