ブランクからの競技復帰、その3つのポイントとは

コラム
長期の競技離脱…復帰の過程を楽しむポイントとは
怪我や、引退など長期の離脱から復帰…。長い事、競技が出来ないもどかしさや、万全の状態に戻すことが出来るかという不安も抱えていると思います。
その復帰の過程をポジティブな時間ととらえる考え方についてご紹介します。
私自身、怪我による5年間の戦線離脱がありました。大きなブランクと身体的な衰えはありましたが、引退時の能力までは出ている成果的にも戻っています。その経験からも、このマインドセットやトレーニング方法がこれから競技復帰を目指すあなたの力になればと思います。
復帰への考え方①マイルストーンを設定
ゴールの無いレースは、走りだす事すらできません。まずは、復帰へのマイルストーン(道程)を考えていきましょう。
✓いつどの試合で復帰したいのか
✓その試合ではどれくらいの記録を残したいか
✓そのシーズン中にどれくらいの結果をだしたいか

まずは、復帰のゴールを決めましょう。このゴールは、新しい競技人生のスタートといえるかもしれませんね。主観的・客観的に判断していきます。可能な目標を設定します。しっかりと書き出してみましょう。

✓練習ではどれくらいのパフォーマンスができればOKか
✓時間や練習場所は確保できるか
✓練習パートナー、コーチ、ケアの担当はいるか
上記の目標を達成するための具体的な方法について考えていきます。設定した目標に対して「ということは?」という疑問を繰り返すことで、具体的にやるべきことが見えてきます。深くまで掘り下げていきましょう。
✓怪我(あれば)の原因は?リハビリは?
✓その他身体的な衰退はあるか
✓習得すべきスキルと思い出させたいスキル
引退や、離脱の多くの原因は怪我かと思います。その怪我の原因を特定し、リスクヘッジを行う必要があります。なぜならば、無意識下で行っている動作の繰り返しや、身体的な特徴から起因した可能性があるからです。
先日、度重なる怪我から100mの日本記録更新まで至った山縣亮太選手が「けがというのは自分の走りの課題をつきつけるものと思っていた。けがを克服できればもっともっといい走りができると信じてここまでトレーニングしてきたので実を結んでよかった」と言っていましたね。
怪我を克服するだけでなく、なぜ起こったかというエラーを追求し、その先にある動作獲得まで熟考した結果だと思います。走れないという精神的に辛い中でも、前向きかつロジカルにトレーニングに取り組む必要を感じさせますね。
復帰への考え方②まずはフィジカル
怪我による痛みが無くなったり、ブランク明けの練習を開始したりするときは、「走りたい」「技術の確認をしたい」とまずは思うでしょう。以前の動きが出来ることは100%ありません。身体的な衰退をまずは、評価し、トレーニングをしていく必要があります。
具体的には、ウェイトトレーニングやサーキットトレーニングといった、基礎体力をUPさせるものから導入しましょう。
また、“瞬間的に出力ができない”が一番の課題です。つまり、全力で走ろうと思っても、全力の出し方が分からなくなっているという状況です。そのため、メディシンボール投げやジャンプ系のトレーニングなど、股関節の動きを確認しながら、短時間で出力するトレーニングを組み合わせていくと効果的です。もちろん、徐々に強度を上げていける様にしてくださいね。
まずはコレからやろう
✓サーキットトレーニング
✓ウェイトトレーニング
✓メディシンボール投げ
ちょっと発展させて…
✓坂ダッシュ
✓砂浜トレーニング
✓ウィンドスプリント
走練習もミックスして行っていきますが、工夫も大事です。坂ダッシュは、30mまでの短い距離で、地面への出力の感覚を養いましょう。スプリントでは重要なスタート動作のドリルにもなります。
砂浜トレーニングは、足への負担を減らすことに加えて、身体的な強化や、スキル獲得にもオススメです。近くに砂浜が無い方は、学校などの砂場でもOKです。
競技場では、ウィンドスプリント(80%程度の快調走)で走りの感覚を確認していきましょう。ピッチを出しすぎる様なさばき急ぎには注意が必要です。まずは、ゆったりとした動きの中でもスキルが発揮できるかが重要ですね。
復帰への考え方③Rebuild
Rebuild(再構築)は、ポジティブに復帰までの過程を捉える中でも重要な考えです。
前の状態に戻したいReturnというマインドセットが働くと思います。
せっかくのブランクや、怪我です。競技を続けていただけでは、見えない課題が見えていると思います。その課題に対して、走りを再構築していくことができれば、山縣選手の様に、ベスト更新も夢ではありません。
これは、新しい事に取り組もうではありません。もちろん、最新のトレーニングやトレンドを取り入れるのは、挑戦的で面白いと思います。ただ、これまでの経験や知識とミックスさせることで、あなたの課題を解決し、ベストな状態へ引き上げることが出来るのではないでしょうか。
あなたの持っている引き出しや、人脈を使って、新しい走りを構築してみましょう。

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