50m走攻略法 スタートを極める!
学校での新体力テストの項目として、最も重要な種目50m走。運動会や体育大会のクラス対抗リレーなどの選考にも関わってきますね。
また、スポーツをやっている子どもたちなら、速ければ速いほど良い種目です。50m走は、そもそも陸上競技では無い種目です。(最短で100m)
私たち短距離選手からすると短すぎる競技です。よって、記録は、ほぼスタートダッシュで決まります。
そして、ほとんどのお子さんは、このスタートで間違いをしています。ここさえ改善できれば、50m走で記録アップは簡単です。一緒に速くなりましょう。
皆さんは、50m走を何秒で走れるか知っていますか?最近では、学校で教えてくれないこともありますよね。スポーツをやる上で、ひとつの指標となるので知っておきましょう。
50m走全国平均(平成30年) 単位=秒
6歳 11.40(男) 11.72(女)
7歳 10.55(男) 10.90(女)
8歳 10.00(男) 10.34(女)
9歳 9.61(男) 9.85(女)
10歳 9.17(男) 9.50(女)
11歳 8.78(男) 9.12(女)
全国平均と比較してみましょう。
ちなみに、近年子供の体力の低下が問題となっていますが、
50mの11歳の平均値でいうと、30年前とさほど差は無い状況です。※他の種目では低下傾向がみられる。
ちなみに、近年子供の体力の低下が問題となっていますが、
50mの11歳の平均値でいうと、30年前とさほど差は無い状況です。※他の種目では低下傾向がみられる。
50mの世界記録は5.56秒で、およそ25年も前の記録です。日本記録は、北京オリンピックのメダリスト、朝原選手の5.75秒でこれも約20年前のものです。公式の記録会では50mは計測されないので、もしかしたら、今の選手の方が速いかもですね。
よく、甲子園をTVで見ていると、高校球児が「50m5秒7の俊足」というワードが聞こえてきますが、これはあくまで手動記録になります。ただ、5.7秒だったらぜひスプリンターになってもらいたいですね。
よく、甲子園をTVで見ていると、高校球児が「50m5秒7の俊足」というワードが聞こえてきますが、これはあくまで手動記録になります。ただ、5.7秒だったらぜひスプリンターになってもらいたいですね。
①前足と腕の構え方、合っていますか?
↑この形はNGです。そして、よくありがちな間違いです。右手と右足が前にでていますね。これでは、1歩目から遅れてしまいます。腕は、前足と逆の腕を構えるもしくは、ダランと、垂れ下がっても大丈夫です。
②後ろ足に体重が乗っていませんか?
位置についてのとき、体重が後ろ足にかかっていると、スムーズに前に飛びだせません。
仮に後ろ足で地面を蹴ってスタートを切ると、1歩分多いことになってしまいます。
前足に体重をのせて、後ろ足はつま先だけが地面についている状態で号砲を待ちましょう。
仮に後ろ足で地面を蹴ってスタートを切ると、1歩分多いことになってしまいます。
前足に体重をのせて、後ろ足はつま先だけが地面についている状態で号砲を待ちましょう。
③顔はすぐ上げない
しっかりと加速する前に顔を上げてしまうと、スピードが乗り切りません。斜め下(次に足が着く場所あたり)を見ながらスタートしましょう。
5~10歩くらいはこの意識をします。練習では、10m地点くらいにコーンなどマーカーを置いて、そこまで顔を下げる様に意識付けましょう。
5~10歩くらいはこの意識をします。練習では、10m地点くらいにコーンなどマーカーを置いて、そこまで顔を下げる様に意識付けましょう。
大抵のお子様は、この3点だけでも改善されると思います。いろいろと考えてしまうと、スタートの音に出遅れます。しっかりと練習して、無意識の中でも練習成果が発揮できるように、しましょう。スタート前はスタート音だけに集中しましょう。上手くスタートが切れれば、あとは自信をもってゴールまで駆け抜けてくださいね。
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