省エネ走法を身につける方法とは?

スムーズな重心移動を、自然に習得する「下り坂走」
坂を使った練習を取り入れたことある方も多いかと思います。
特に上り坂でのダッシュは、筋力強化に良く用いられますね。
ここでは、下り坂を使った走りのテクニック習得方法を紹介します。
こんな悩みや課題におすすめ
・レースの後半で失速してしまう
・走っているときに力みが出る
400mをばてずに走りたい
下り坂走の3つのメリット
①スムーズな重心移動を獲得できる
陸上競技のレースは平坦なトラックで行われます。
下り坂を用いることで、普段では進めない歩幅で前に進むことができます。
すなわち、自分の力以上の歩幅を自然に発揮できるのです。
繰り返し走ることで、下り坂を走っているときの感覚をしっかりと体に覚えさせましょう。
②スピード練習に使える
自転車で下り坂を走るのと同様に、自然とスピードが上がります。
自分の持っているスピード以上で走行できるので、神経的な刺激を与えることができます。
③400mのバックストレートはこう走る
400mの100m~200mの走り方は、下り坂を走るイメージで取り組むと会得しやすくなります。
いかに力を使わず&スピードを維持したまま、200m地点までたどり着くかが重要になります。
下り坂走で体験した感覚を実際のレースでもイメージして走ってみましょう。
下り坂走で意識すべき5つのポイント
①とにかくリラックス
下り坂は、ほっておいても勝手に進みます。「よし、スピードを出すぞ!」とはりきって飛び出さなくてもOKです。
②ブレーキをかけない
怖がって重心を後ろに残さない様にしましょう。重心が残ったままで走ると、ブレーキがかかってしまい、本末転倒です。とにかく地球の重力に身をまかせ、足を踏み出してみましょう。
③脚の前さばきを意識する
ブレーキをかけないためには、体の前方で左右の脚が入れ替わるイメージを持ちましょう。地面の接地時間は短く、気持ちよく走ってみましょう。
④乗り込みの意識が重要
接地の瞬間に、体(腰)がしっかりと進んでいるかがポイントです。足だけ先についていない様にしたいです。走行中は意識するのが難しいので、スタート時にほんの少しだけ前傾姿勢をとるとイメージしやすくなります。
⑤最後は、平坦なところを走ってみよう
下り坂を何本かやったら、その感覚を覚えているうちにフラットな地面でも走ってみましょう。
本番レースで活かせるよう、感覚を自分のものにしましょう。
どれくらいの下り坂を使うの?
いくらブレーキをかけないのを意識しても急すぎる下り坂では難しいですよね。
怪我のリスクもあります。
下り坂の傾斜は、ほんの少しで十分です。
見た目は、「これ本当に坂?」くらいの緩やかな傾斜の場所を選びましょう。
もちろん、車の来ない坂をチョイス。安全に練習に取り組んでみてください。
私が住む静岡県浜松市は、様々な傾斜の坂が豊富にある恵まれた場所です。
また、となりの磐田市のかぶと塚公園陸上競技場には、トラック外周にタータンの下り坂が用意されています。皆さんの地元にもそんな場所があると思いますので、ぜひ探してみてください。
YouTubeでも解説しています↓

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