『真下接地』をマスターしよう
速く走るスキルの1つに『真下接地』と呼ばれるものがあります。
トレーニングの現場では良く聞くワードですよね。
真下接地とはどのような技術なのか?そもそもなぜ必要なのか?どうやったら獲得できるのかを徹底解説していきます。ストライドを大きく伸ばしたい、効率良く地面から反発をもらいたいという方は要チェックです!
真下接地とは?
重心の真下近くを捉える技術のことです。速く走っていると、足の接地を正確に行うのが難しいです。やや遠い位置についてしまうことが多く、結果的に乗り込み=重心移動の遅れに繋がります。
なぜ、真下接地が必要なのでしょう?結論、地面から効率良く力をもらうためですね。速く走るためには、地面に大きな力をかける→地面からの反発を推進する力に変えることが重要です。この反発をスムーズにもらうためには、重心の少し前方に接地し、その位置に対して素早く体重を乗せていくことが求められます。
これを意識するために『真下接地』のイメージがあります。正確には重心のやや前方になるわけですが、イメージとしては、真下に足を落としていくような感覚でOKですね。
意識するポイント
①鳩尾の真下くらいに足を落とす
②短い時間で弾む様な感覚がでる
③股関節を優位に使う
真下接地を実現する練習法3選
(1)ニーアップスキルセット
ニーアップ=腿上げのドリルを段階的に組み合わせていきます。
まずは、ニーアップウォークをやってみましょう。
歩きながらのニーアップです。まずはゆっくりとした動作で確実に真下を捉えていきます。腿が上がった状態で、膝の位置に対して腰を進めていくようなイメージで行います。
次にニーアップ&ドロップをやってみましょう。
腿上げの状態から真下へ足を落とし、重心を乗せるドリルです。ニーアップウォークと同じ様に、膝の位置に対して腰を進めていきます。股関節を優位に動かすことで、大きな力を地面に伝えます。膝が先に動かない様に注意していきましょう。
次は、2ステップニーアップです。
素早い切り替え動作を意識してニーアップを行います。接地の瞬間に逆足は引き上がっている様にしていきましょう。ニーアップウォークのイメージは消さない様に注意です。
まとめは、ニーアップです。
陸上競技の短距離走において、オーソドックスな腿上げのドリルです。ここまでのゆっくりとした動きからのイメージを大切にまとめの動きとして行います。速くなると動きが雑になりがちなので、丁寧に真下を捉えていきます。
(2)ハードルドリルジャンプ
ハードルを等間隔に並べて、膝を抱え込むタックジャンプで越えていくジャンプトレーニングです。
ハードルをスムーズに連続で越えるためには、重心の真下近くに接地していく(乗り込む)ことが求められます。走る動作よりも、正確かつスムーズに技術の獲得が出来るので、まずはハードルジャンプからやっても良いでしょう。
③ミニハードル走
ミニハードル走は、高い位置からの振り下ろし動作と、接地までの間を利用して真下接地を獲得する方法です。
よりスプリントに近い形になるので、これまでのトレーニングのまとめとして行うと良いでしょう。
リンク
コメント